動画配信サービスHuluにSRT対応エンコーダ『MVE7000』を導入
NTTイノベーティブデバイス株式会社は、オンライン動画配信サービス「Hulu」を運営するHJホールディングス株式会社様(以下Hulu)向けにSRTを使用したIPエンコーダ『MVE7000』を導入させて頂きました。
NTTイノベーティブデバイスのIPエンコーダ『MVE7000』は、Huluで運用されるリニア配信及びイベントライブ配信でのIP映像伝送用として採用されました。
IPエンコーダに搭載された新機能SRT(Secure Reliable Transport)、Timecode SEI&ST2038を活用し、クラウドベースの新しいライブ配信環境へのチャレンジについてHuluのプロジェクトマネージャーである神谷様から下記のコメントで頂いております。
NTTイノベーティブデバイス株式会社様のエンコーダを採用した理由は、映像品質・安定性のバランスに長けており、今回のプロジェクトで挑戦した「ライブ配信環境の全面的なクラウド化」に必須なコンポーネントだと考えたからです。
特に、ライブ配信における長時間運用時の安定性は群を抜いており、弊社のSLA要件を十分に満たすものでした。
イベントライブ配信の現場からの安定的かつ高画質な伝送も実現できるようになり、イベントライブ配信のQoEは確実に向上しました。
また、弊社からの要望に基づく新機能を迅速に実装頂けたことで、企画段階で描いた「IPストリームの同期処理による冗長化」の仕組みが実装でき、GOPレベルでの切り替えが行えるクラウドネイティブなライブ配信のワークフローが実現、メンテナンス負荷は低減し、配信の安定性はより高める事ができました。
今回のプロジェクトでは弊社とレスター株式会社様とでベースバンドからエンコーダに至るまで、統合的に制御できるシステムを開発し、NTTイノベーティブデバイス様のエンコーダを自動運用できるようにした事で、高品質かつ安定的なIP映像伝送システムを構築できました。
本導入プロセス全体を通じて、NTTイノベーティブデバイス様の技術サポートは迅速かつ丁寧で、本プロジェクトを通じて関わったチームメンバー一同が安心して本番運用へ移行することができた事に感謝申し上げます。
加えて、従来ヘッドエンドエンコーダーが担っていたOTTフォーマットへの変換やパッケージング処理、DRM処理を完全にクラウドへ移行したことで、スケールアウトの柔軟性や障害時の切り戻しだけでなく、コスト最適化の面でも本エンコーダを導入した事は大きな意味を持ち、本プロジェクトによる全面的なクラウドへの環境移行を実現するためにも、NTTイノベーティブデバイス様のプロダクトは必要不可欠だったと確信しています。
システム構成概略図

現地配信の場合はインターネット網を利用
(一部の現地配信ではIPv6網~専用線経由でSTREAKSにインジェスト)
<MV7000シリーズについて>

自社製ワンチップ LSIを搭載した高画質、低遅延エンコーダ/デコーダです。最大2chの4ストリームのエンコードが可能になり、SRTにも対応することで今後、安価なインターネット回線を用いた高品質な映像伝送が可能となり、スポーツ、イベント、ニュース映像など様々な映像伝送アプリケーションに最適なソリューションを提供していきます。
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